第3回地域ダイバーシティ in 岐阜 に参加してきました

●開催日:平成29年1月13日 17時から19:30まで

●場所:損害保険ジャパン日本興亜株式会社 岐阜支店

●参加者:12企業16名

この活動は、岐阜県と協働で損害保険ジャパン日本興亜株式会社が行っているもので、岐阜県内における企業の女性活躍推進を目的とした異業種交流会や子育て支援制度の充実に向けた施策の一環です。

2016年2月に立ち上がり、今回は第三回目の活動でした。

(第二回目の活動報告はこちら

 

【第一部】

SOMPOリスケアマネジメント株式会社 医療リスクマネジメント事業部 

 上席コンサルタント 泉 泰子さん

講演「介護離職防止に備えて 仕事と介護の両立支援セミナー」

まず、介護が必要となるきっかけの話から始まりました。

医療が発達している現在は、親世代が長生きなため、子世代はもちろんのこと、孫世代も介護をする立場になることがあります。

しかも介護は突然始まるので、準備不足や、一人で抱え込みすぎたりし、追い詰められて離職に至るケースがあるとのことです。

泉 泰子さん

泉 泰子さん

しかし、介護離職をした方に離職の理由を聞くと、「仕事と介護の両立が難しい職場だったから」という理由が群を抜いて多く、半数以上は「仕事を続けたかった」という回答をしているそうです。

問題なのは、仕事を辞めても「精神面」「肉体面」「経済面」いずれも負担が増したという回答が多く、辞めたところで負担が減るわけではないということです。

そこで、泉さんからは、仕事と介護の両立をするための事前準備として以下の3つを教えてもらいました。

1.親と介護について共通認識を持つ

2.介護の知識を持つ

3.介護保険を使ったサービスを知る

日本の介護サービスの現状は大変手厚く、素晴らしいので、安心して任せることができるそうです。

また、介護を担う部下を持つことになった上司の方が気をつけることについてもお話をいただきました。

最後に、実際の両立例を紹介していただきながら、職場に介護を行っていることをきちんと伝え、周りの理解を得ること。プロに任せられることは任せて自分で介護しすぎないこと。介護の後の自分の人生も考えること。

といった観点から、ワーク・ライフ・バランスにつながる、働き方の見直しのチャンスとも言えますよと両立への心強い後押しをいただきました。

 

【第二部】

損保ジャパン日本興亜株式会社 人事部ダイバーシティ推進グループ

 主任 土橋沙江さん

「損保ジャパン日本興亜におけるテレワークの運用実例」

働き方変革に関わる取り組みの事例として、「テレワーク」「モバイルワーク」「シフト勤務」「コアタイム」「効率的な会議」などを行っているそうで、その紹介をされました。

土橋沙江さん

土橋沙江さん

テレワークについては、どんな場所(自宅、カフェなど)でも、シンクライアントノートPCを使ってセキュリティレベルの高いネットワークにつなげれば、同じレベルで仕事ができるように整備されているとのことでした。

モバイルワークに関しては、メールやカレンダー利用などができるようになっていて、営業で出掛けていても外出先でつなげて事務処理ができるようになっているそうです。

これらを組み合わせると、様々な働き方に対応して業務ができるようになり、育児をしている方、営業担当者の方の具体的な事例を上げて説明されました。

 

会場からの質問に答える土橋さん

会場からの質問に答える土橋さん

特に育児中の方の場合、子供が急に発熱して保育園に預けられないといったケースでも、シンクライアントノートPCさえ家に置いてあれば、慌てず業務遂行が可能です。

重要なのは、システム整備や社内ルールの整備は基本として、それを利用する社員一人ひとりの自立した自己管理能力、目的意識の高さではないかと感じました。

今後導入を検討されている企業もあるようで、質問も飛び、関心が高い話題のようです。

 

【第三部】

女性活躍推進のあり方を考える(グループディスカッション)

今回は男性社員の姿もありました

今回は男性社員の姿もありました

テーブル3人から4人となって、ディスカッションが行われました。

企業における女性活躍推進の取組状況とその課題について活発なディスカッションが行われました。

私も一つのテーブルに加わって、そのディスカッションをお聞きしました。

・製造業でラインに携わる方がたくさん産休育休で抜けると大変

・時短を取ることが当たり前となっているが、できるならばフルタイム勤務で働いたらどうかと思う。働き方の自由が尊重されている中でどう伝えるかが課題

・育休後同じ職場に復帰するか?

・育休で休んだ間のキャリアの穴埋めは?

・男性にはまだまだ家事や育児を手伝うという感覚が強い。その意識改革が必要

・介護による離職はまだ起きていないが、今後対策が必要

およそ40分間のディスカッションでしたが、各テーブル共意見が白熱していたようです。

同じような悩みを持つ方々ゆえ、中身の濃い意見が出ると感じました。

 

この後情報交換会という位置づけで、居酒屋に席を移し、情報の共有化を図りました。

【取材・記事:篠田寛子】

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