インタビュー【損害保険ジャパン日本興亜株式会社 業務課長 竹田理恵 さん】

今回お話を伺った方

損害保険ジャパン日本興亜株式会社 岐阜保険金サービス第二課 

 業務課長 竹田理恵 さん

損害保険ジャパン日本興亜株式会社にて業務課長として活躍されている竹田理恵さんに、ご自身のキャリアライフと女性リーダーへの想いについてお話を伺いました。

 

御社の概要を教えてください

損害保険ジャパン日本興亜株式会社は、SOMPOホールディングスグループに属し、明治21年創業。社員数は、2016年3月31日現在26,380名。代理店数は2016年4月1日現在62,238店。
グループの経営理念は、
『お客さまの視点ですべての価値判断を行い、保険を基盤としてさらに幅広い事業活動を通じ、お客さまの安心・安全・健康に資する最高品質のサービスをご提供し、社会に貢献します。』

その中で、弊社は、損害保険会社として、お客様の声を業務や商品、サービスに反映しながら、日々活動しています。

 

ー男性そっくりな管理職ではなく、女性らしく自分らしさを大切にしています。

 

●Career Story Of Her

 

何より仲間がいて助けられています。

大学卒業後、安田火災海上保険株式会社に入社。その後統合して弊社所属となりました。

入社して今が4部署目ですが、3部署目の時にインストラクターという立場で7年間弱社員教育に携わった以外は、自動車事故に遭われた方の対応をさせていただき、保険金をお支払いする仕事にずっと携わっています。

仕事の醍醐味は、お客様と向き合って最後にお礼を言っていただいた時で一番うれしいですね。
もちろん難しい内容の案件もありますが、仲間と協力し合って助け合って進めていくことも、仕事の楽しさです。

職歴としては、主任、業務リーダーという職務を経て、合併後現在の会社組織になった後、副長、課長代理を経験、現在の業務課長は昨年の7月に拝命しました。
課長の元で、お客様対応をしつつ、マネジメントを行うという職務で、その中で業務の決済権を持ち承認業務を行うこと、その他は、課のメンバーからの業務に関する様々な相談にのったり、課のキャンペーンを考えたりなど運営に携わる業務も行います。

マネジメント職になったばかりの頃は、自分でやった方が早いのではとつい思ってしまったり、今までは同僚だった方々をとりまとめる立場になったということへの気持ちの切り替えに苦労しましたが、仲間に助けられてやってこられているなと思います。

 

-キャリアのターニングポイントはいつですか?

インストラクターをやったことです。
その当時は、中部地区に退職者が非常に多い時期で、教育に携わっている者として、とても残念に思っていました。
これからどんどん活躍してほしい方が辞められるのはとても辛かったですね。

ですが、このインストラクターを経験したことが私のターニングポイントになりました。

それまでは一つの課の中の一人の社員で、お客様の事故の対応をしているだけで良かったのですが、インストラクターになったことで、会社全体の動きが理解できるようになりました。
それから、それまではわからないことがあると、すぐに上司に聞いていたのですが、インストラクターの時の上司に、わからないなりに自分の意見を持って聞きにきなさいと言われてから、自分で考える習慣が身についたので、それをきっかけに会社の業務を詳しく調べたり、保険金の支払についてじっくり考えるようになりました。
又、他部署の社員や男性社員と話す機会も随分増えましたから、視野が広がりましたね。

この仕事をきっかけに、自分のことだけを考えるのではなく、周囲の仲間の仕事の進み具合を考え、自分から声を掛けるということが大事なんだと思うようになりました。
仕事への向き合い方も随分変わったなと思いますし、現在のマネジメント業務に生きているなと思います。

 

―社員への支援制度にはどんなものがありますか?

弊社は女性社員が半分以上を占めていますが、管理職を担っている女性はまだ少ないです。
今は女性活躍推進のために様々な取り組みを行っている最中です。

ただ私達の世代と違って、今の若い世代は、上に上がりたいと思っている女性が増えてきているように感じていますので、私達はもっとがんばらないといけないなと思います。

現在は産休・育休を取って働き続ける女性がほぼ100%で、当たり前のように取っていますね。当課の中でも現在育休を使っていらっしゃる方が4人(一人はパート職)います。
周りの人も子供が出来たと聞くと、「いつ辞めるの?」と聞く人はおらず、「いつから休むの?」と聞く人が圧倒的です。
周りの私達にとっても、仲間には辞めずに続けて欲しいですからね。
皆さん復帰後も正社員として戻り、時短を取りながら働いています。

女性の支援制度として、私も利用したメンター制度があります。
業務課長になったタイミングの女性が希望すれば、受けられます。
直属の上司以外の部長や支店長、役員といった方々が担当され、メンターとして女性社員に対してキャリア形成上の課題などについて定期的・恒常的にアドバイスしサポートします。
回数や日時は当事者同士で決めていいということだったので、私は2ヶ月に一度ぐらいのペースで計3回1時間から2時間面談していただきました。

直属の上司とは違って、私の仕事ぶりを全く知らない人からの励まし、自分とは全く違う視点や仕事への向き合い方をを聞けたこと、背中を押してもらえること、私のことを遠くで見守ってくれる人がいるんだと実感したことなど、様々な面で本当に心強くサポートしていただきました。
狭い視点で悩んでいたことも、もっと大きな視野からの考え方を教えていただきましたし、マネジメント層のあるべき姿も学ばせていただきました。

マネジメント層になったばかりの女性には、視座が上がってとても助けになる制度だと思います。

 

-周りの人の協力は?

メンター制度で私を担当してくださった方もそうですし、出会ってきた方々も皆私を信じて仕事を任せてくれることで私を支えてくださっていたんだなと感じます。

同僚の方々とも、今までと変わらずざっくばらんに話をすることができますし、至らない私をせめることなく、逆に励ましていただいたり、助けてもらっています。また食事に誘ってもらったり、テニスに誘ってもらったりすることもあり、私のリフレッシュにつながっています。

もちろん働くことを支えてくれるのは、夫もそうですね。帰りが決して早くない毎日に対して何も言わないことは、応援してくれているんだと信じています。

周りの方々のおかげで今の私がいると思います。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

まずはやってみること。チャンスがあれば逃さず。そのために日頃から大丈夫な体制を作っておくこと。 

-日本の女性リーダーに必要なスキルとは?

ここまではできる、ここからはできない、子育てや家事と両立できるかできないかといった線引を自分に引かないということですね。
ハードルが高そうだという役職や仕事が来た場合、私は無理よねと思わずに、まずはやってみることが大切だと思います。
周りの女性リーダーの方々も、チャンスがあれば逃さず掴みなさい、何か降ってきても大丈夫なように常日頃体制を作っておきなさいと言われます。

私がそうだったんですが、マネジメント層になると男性と全く同じように仕事第一にして働かないといけないのではと考えていました。モデルとするのが男性だったので、そういう考えになってしまったのかもしれません。
しかし、業務課長になってから、女性らしいマネジメントをすればいいんじゃないかなと思うようになりました。
例えば、仕事だけでなくプライベートを充実させたり、女性らしい優しさ、目配りができたり、コミュニケーションの面で自分らしさがあった方が良いと感じています。
そう思うようになったら、もっと自分を磨いていこう、更に成長していきたいなと感じるようになりました。

そして、私が男性そっくりではなく、自分らしくやっている姿を後輩に見せることで、後に続いてくれるかなという気もしています。

今後の私の夢は、後輩を育てていきたいなということです。
笑顔で働ける職場作りを目指したいですね。

 

 

竹田 理恵さんのライフスタイル

毎朝出かけるまでにしていること

毎日6時に起床して、時差出勤しているため10時頃出社します。

帰宅後の習慣

19時~20時頃帰宅、12時~夜中の1時頃に就寝します。

ずっと続けている趣味はお茶です。仕事とは違う環境でリフレッシュしています。

 

 

■企業情報(平成28年9月30日現在)

名称/損害保険ジャパン日本興亜株式会社

創業/1888年(明治21年)10月

社員数/26,380名(2016年3月31日現在)

代理店数/62,238店(2016年4月1日現在)

URL http://www.sjnk.co.jp/

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