女性活躍企業の認定制度がスタート

女性活躍企業の認定制度がスタート
女性活躍企業の認定制度が始まる。行動計画の策定・届け出を行った企業のうち、女性の活躍推進の取り組み状況などが優良な企業には、労働局への申請によって、厚生労働大臣の認定を受けることができる。認定を受けた企業は、厚生労働大臣が定める認定マークを商品などに付けることができる。

認定の段階は三段階に分かれており、評価項目は5つの項目に分けられる。

①採用(男女別の採用における競争倍率が同程度であること)、

②継続就業(「女性の平均継続勤続年数÷男性の平均継続勤続年数」が雇用管理区分ごとにそれぞれ7割以上であること他)

③労働時間等の働き方(雇用管理区分ごとの法定時間外労働及び法定休日労働時間の合計時間数の平均が直近の事業年度の各月ごとにすべて45時間未満であること)

④管理職比率(管理職に占める女性の割合が別に定める産業ごとの平均値以上であること他)

⑤多様なキャリアコース(女性の非正社員から正社員への転換など4項目から選択)。

満たす項目がいくつかなどによって認定は三段階に分かれている。
「三段階と分かるようにしたい」というのが厚労省の意向のため、星の数で格付けされるタイプになるのではないかと推測される。
④の管理職比率の産業別の平均値の発表は11月中、認定のマークや愛称については12月半ばに公表される予定。

この認定制度、次世代認定マーク(くるみん)と似ているように思われるが、大きな違いがある。くるみん認定の場合、行動計画を策定しその計画に定めた目標を達成すること等が要件となっているが、女性活躍企業認定はそうではないのだ。
「行動計画に定めた目標達成をしなくても認定基準を満たせば、認定される」
行動計画を作成、公表しなければ認定は受けられないが、行動計画そのものと認定制度は別ものなのである。この点も多くの企業が迷う点となる。

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